快眠に繋がる寝室づくりに大切な事を5つのポイントにしてご紹介します
三橋美穂(快眠セラピスト・睡眠環境プランナー)
全国での講演活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュースも手がける。著書に『眠りのさじ加減 65歳からのやさしい睡眠法』(青志社)ほか多数。
わかりやすく実践的なアドバイスには定評があり、NHK「あさイチ」TBS「ひるおび!」日本テレビ「ヒルナンデス!」など、テレビ番組にも出演多数。
1 明るさ
睡眠中はできるだけ暗い方が熟睡できます。睡眠ホルモンのメラトニンは暗いほど分泌が高まるからです。
照明はすべて消し、遮光カーテンを使いましょう。朝日が入らないと目覚めにくいので、カーテンのすき間を2-3cm開けておくとよいでしょう。
2 空気
二酸化炭素濃度が低いと睡眠の質が低下することがわかっています。寝る前に窓を開けて換気をしましょう。
1つの部屋に家族全員で寝る場合は、ドアを半分開けておくのがおすすめです。また、寝室はホコリが出やすいので、空気清浄機を使用するとよいでしょう。
3 音
聴覚は睡眠中にも働いています。気になる音がないように静かな環境を整えましょう。
音が気になるときは、リラクセーション音楽をかけると効果的。音のマスキング効果で騒音が気にならなくなります。
思考が騒がしい時も、音楽に耳を澄ませることで気持ちが落ち着いてきます。60分タイマーをかけ、眠りが浅くなる前に切れるようにしておきましょう。
4 香り
リラックス系の精油の中から、好きな香りを選ぶのがポイントです。
おすすめはベルガモット。紅茶のアールグレイの香りづけに使われている甘く華やかな柑橘系の香りで、ラベンダーと並んで睡眠効果が期待できます。マウスの実験では、ベルガモットの香りが入眠を早めて、睡眠時間を45%延長したと報告されています。
5 カラー
リラックスできる寝室の色は、淡いパステルカラー、自然を感じるベージュやブラウン、鎮静作用があるブルー、グリーン系です。
いろんな色が氾濫すると落ち着きがなくなるので、2色程度に絞りましょう。統一感がある寝室になります。