冬に使った羽毛ふとん、どのように収納していますか?
正しい方法で収納することで、羽毛ふとんの寿命はぐっと長くなります。
オフシーズンの保管に気を付けて、来年の冬に備えましょう!
湿気は大敵!羽毛ふとんの収納ポイントは“通気性”
羽毛ふとんをしまう時のポイントは、通気性を保つことです。
ふとんは湿気を嫌います。しまっておく間もきちんと風を通しておくことで、次のシーズンにもふんわりとした弾力を楽しむことができます。
羽毛ふとんの正しいしまい方4ステップ
使い終わった羽毛ふとんをそのまましまうのは、もちろんNGです。
羽毛ふとんをしまう際には、
1:干す
2:たたむ
3:包む
4:収納する
必要があります。 それぞれについて解説していきます。
ステップ1:干す
羽毛ふとんをしまう前に、まずは干しましょう。
天気の良い日の日中(10時から15時くらい)に、片面1時間程度を目安に干すと良いでしょう。 紫外線による側生地の劣化を防ぐため、古シーツやカバーをかけたまま干すことをおすすめしています。取り込むときに、ふとん叩きで叩くのはNGです。ほこりなどは、なでるように払います。粘着ローラーやふとん専用ブラシなどをつけた掃除機を使用し、ほこりを吸っても良いですね。
ステップ2:たたむ
羽毛ふとんにも正しいたたみ方があります。
まずは、ふとんの縁を持ち、全体を振りさばいて羽毛の片寄りをなくします。その後、羽毛ふとんを縦に三つ折りにたたんでください。
次に、細長くなったふとんをちょうど三等分くらいになるようにくるっと丸めると、専用バッグにすっぽりと収まるサイズになります。
ステップ3:包む
たたんだ後は、お手持ちの古シーツなどで包んでください。
床に布を敷いて、角と角の対角線上に、折り畳んだふとんや毛布を置き、膝を使って体重を乗せ、空気を抜きながら包んでいきます。最後に風呂敷包みのように左右に残っている布同士を結びます。この方法ならどのような大きさにも対応でき、収納袋などを用意する必要もありません。
シーツではなく、お求めになった際に羽毛ふとんが入っていた「羽毛バッグ」に入れて収納するのも便利です。その場合は、羽毛ふとんを収納した後、バッグのファスナーを少し開けて保管するようにしてください。通気性にこだわって不織布を使用している専用バッグですが、ファスナーを少し開けておくことでさらに通気性が確保されます。
西川ストアでも、羽毛ふとんをお届けする際には羽毛バッグを使用しています。
羽毛布団用バックをお持ちでない方は、販売もしております。
また、収納場所の問題で市販の「圧縮袋」を使用する方もいらっしゃいますが、圧縮をすると羽毛がつぶれてしまいます。つぶれた羽毛が復元しない可能性がありますので、圧縮袋の使用は避けた方が良いでしょう。
「圧縮袋使ってしまっている!」「今のふとんへのダメージが心配」という方は、後ほどふとんの傷みはしまう時にチェック!でふとんの傷みについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ステップ4:収納する
最初にも述べたとおり、通気性を確保しておくことが大切なポイントです。
ふとんを置く場所にすのこを敷くと、通気性が確保されやすいでしょう。ふとんラックもすのこと同じ役割を果たしてくれる上、スペースの有効活用にも便利です。 また、カビ対策として除湿剤、虫食い対策として防虫剤も入れておくと安心です。
ふとんを重ねる順番にも注意が必要です。誤った順番で重ねてしまうと、せっかくふわふわの羽毛ふとんがつぶれてしまいます。
敷きふとんなど重いものを下に置き、羽毛ふとんを一番上にしまうようにしましょう。
収納場所別!羽毛ふとんのしまい方のポイント
収納場所によって、ふとんのまとめ方を変えても良いですね。 スペースの無駄が発生しないように収納しましょう。
押し入れなどの広いスペースの場合
押し入れなどでは、ふとんを不織布袋に入れ、立てて収納することを前提に長細くまとめます。立てやすいように堅い芯が入った収納ケースなどもあります。倒れてこないように、突っ張り棒などで仕切りを立てるのも良いですね。
クローゼットの上部の棚など高さがあまりない場合
狭いスペースの場合は、ふとんをその高さに合わせて長方体や円筒形に整えます。簡単なのは縦長に畳んで、くるくるとロールケーキのように巻いて円筒形にする方法。そして紐を十文字に渡し、形が崩れない様にします。取り出す時にはその紐を引っ張るとスムーズに取り出せるので、高いところに収納する場合に向いています。
羽毛ふとんの傷みはしまう時にチェック!
普段使っているときはあまり気づかないふとんの傷み。しまうタイミングで傷んでいないかチェックするようにしましょう。
こんな人、要チェックです!
・圧縮袋を使用して羽毛ふとんを収納している
・最近新しいふとんを買っていない
・ふとんをあまり干したり洗濯していない
・羽毛ふとんの中身が出てきてしまった
こんな状態だと、ふとんは傷んでいます
傷んだ羽毛ふとんを使っていると・・・
傷んだ羽毛ふとん、実は中の羽毛に汚れが溜まっています。汗や皮脂などの油で、羽毛同士が絡み合って固まることで、ボリュームが落ちてしまい、せっかくの羽毛ふとんなのに、機能や清潔さが失われた状態になってしまいます。
また、「使い終わったふとんを見た時に側生地が破れていた」という経験はありませんか?
破れているからといって、決して側生地を針で縫ってはいけません。羽毛は、縫い目の小さな穴からでも外に出てきてしまいます。
外側の生地が破れた時は「縫わない処置」が重要です!アイロンなどで熱圧着させる補修布を使って穴をふさぐようにしてください。焦らず適切な処置をしましょう。
それでもダメなときは、羽毛ふとんのリフォームに出して、側生地だけ新しくすることをおすすめしています。
「羽毛ふとんのリフォーム」でふとんの傷みを解決!
「自分の羽毛ふとんは傷んでしまっているな・・・。」と思った方、傷みがある羽毛ふとんでも、捨てるのはまだ早いです!
プロの技を使うと、傷んでいるふとんも、まるで新品のような仕上がりになります。
西川ストアの「羽毛ふとんのリフォーム」では、自社工場で一枚一枚丁寧にリフォームしております。
リフォーム実績は30年以上!おかげさまでお客様から高い評価をいただいていおり、もちろん、西川ストアの羽毛ふとん以外でもご注文いただけます。
ご不明点は、電話やメールにて寝具のプロが親身にアドバイスいたしますので、お気軽にお問合せください。
通気性にこだわって保管すれば、翌年もふんわりあたたかい羽毛ふとんに!
羽毛そのものは、とても長持ちする生きた天然の素材です。 前述した正しいしまい方で保管すれば、翌年もふんわりあたたかい羽毛ふとんを使用することができます。
西川ストアでも、10年以上使った羽毛ふとんのリフォームを承ることがありますが、羽毛自体のダメージを感じないものがたくさんあります。
羽毛ふとんを長持ちさせるためのポイントは、正しい収納と通気性の確保! 羽毛をつぶさないように正しくたたんで、しっかりとしまうことで、ダウンの持つふんわりとした弾力を次のシーズンもお楽しみいただけます。
羽毛ふとんは、決して安い商品ではありません。 使わない期間もしっかりとメンテナンスをして、長く大切に使ってください。