寝ている時の布団の中の温度や湿度のことを「寝床内気象」と呼びます。
理想的な寝床内気象は「温度33±1℃」、「湿度50±5%」。
同じような室内環境によっても温度や湿度の感じ方は個人差があるので、季節や室温に合わせて布団や毛布、タオルケットなどを使い分けるといいでしょう。
今回のコラムでは、理想的な寝床内気象にするための寝具の選び方をご紹介します。
温度コントロールにおすすめの寝具
寝床内の温度をコントロールするためには、体温を逃がさない「空気の層の厚み」を調整することが必要です。
今お使いの掛け布団では寒いと感じるならば、さらにボリュームのある布団に変えるといいでしょう。
ボリュームを出そうとして何枚も重ねると重くなって体に負担がかかってしまうので、軽くてボリュームのある羽毛布団は理想的です。
気密性の高いマンションや空調で室温がコントロールされている場合には、「合い掛け」などの詰め物量の少ない羽毛布団もおすすめです。
夏場など暑い季節には、通気性の良いガーゼケットや温度を逃がすことのできる接触冷感などの素材を使用した敷きパッドなどで、寝床内の温度をコントロールすることができます。接触冷感のような化学繊維の中には、湿度によって熱を発する「吸湿発熱」などの繊維もあり、毎シーズン新たな素材が開発されているため、店頭にも足を運んでみてください。
湿度コントロールにおすすめの寝具
寝床内の湿度をコントロールするためには、素材や加工方法選びが重要になります。
吸湿発散性の高いウールや羽毛、麻や綿などを使用した寝具は「ムレ感」を抑えることに役立ちます。また、パイルやガーゼなどの加工方法によっても「通気性」に違いが出るため、素材と併せて重要な要素となります。
寒さやムレ感、重さなどが不快に感じるのであれば、「今お使いの寝具」を見直してください。理想的な寝床内気象で「快眠」が得られるでしょう!