冬の眠りに欠かせない羽毛布団。どんな風に選んでいますか?
「羽毛が入った布団ならどれも一緒だろう」なんて思っていたら、大間違い!
きちんとこだわって選ぶことで、寝心地が全然違うんです。
羽毛布団選びの際に必ず押さえていただきたい、4つのポイントをご紹介します。
羽毛布団は、中身の羽毛の種類によって寝心地やあたたかさが変わります。
主に使われるのは、ダック・グース・マザーグースの3種類。
さらに高級なものとしては、アイダーダウンがあります。
ダックダウンは飼育期間が比較的短く、お求めやすい羽毛です。
羽毛の膨らみ方ではグースに勝るものもあり、コストパフォーマンスが高い羽毛だと言えます。
デメリットは、ダウンボールが小さいこと。ボリュームを出そうと詰め物の羽毛を増やすと重くなり、空気層が少なくなります。
ダックと比較して、飼育期間の長いグースはダウンボールが大きく、毛足が長くしなやかなため、ふかふかとボリュームのある羽毛布団が出来上がります。草食の水烏なので、臭いが気になる心配が少ないのも嬉しいところです。
ダックと比較すると高価な羽毛布団になります。
マザーグースはその名の通り産卵を主としているので、一年以上の飼育期間があり、ダウンボールがグースよりも大さな羽毛です。そのため、同じ羽毛の量でも軽くてよりボリュームのある布団に仕上げることができます。
グースと比較すると、かなり高価な羽毛布団になります。
ダウンボールは羽毛の大きさのことです。一般的に、ダックよりもグース、
グースよりもマザーグースの方が体が大きいのでダウンボールも大きくなります。
ダウンボールが大きな羽毛は、たっぷりと空気を含むので、
「保温力」や「かさ高」に優れた布団が出来上がります。
羽毛布団の品質表示ラベルには、「ダウン○% フェザ ー○%」といった表示があります。フェザーは吸湿性に優れていますが、膨らむことができないため、羽毛布団の素材としてはダウンに劣ります。
そのため、ダウンとフェサーの割合を見て、ダウンの量が多い布団を選ぶとよりあたたかい寝心地になります。
羽毛には膨らみを評価するための「ダウンパワー」という表記があります。
ダウンパワーの数値は、大きければ大きい方が羽毛自体の膨らむ力が強いということになります。ふかふかした羽毛布団で眠りたい方には、ダウンパワーの数値が高い羽毛布団がおすすめです。一般的には、400dp以上が弾力のある羽毛布団とされています。
羽毛布団の側生地として主に使用されるのは、綿とポリエステルです。
ポリエステルは軽量で、洗濯をしても縮まないことからウォッシャブルの掛け布団によく使用されます。取り扱いやすく、柔らかな肌触りの羽毛布団をお探しの場合には、「60/50Dサテン」(60番手の綿と50デニールのポリエステルの混紡)といった、綿とポリエステルの混合素材がおすすめです。
軽量なポリエステルも捨てがたいですが、オススメは吸湿発散性に優れた天然素材「綿」です。中でも、繊維の長さが平均35mm以上の「超長綿」は、糸自体が細く、しなやかでしっとりとした感触の肌触りになります。60番手糸超長綿をサテン織りにした「60サテン」や、80番手超長綿の「80サテン」は当社でも取り扱いの多い上質な側生地です。
側生地を上質な綿にすることで、体にフィットするしなやかな寝心地を朝までお楽しみいただけます。
番手とは、糸の太さの単位のこと。
綿の場合、40番手、60番手、80番手......というように、
数字が大きくなるにつれて細い糸となり、細い糸ほどしなやかな生地となります。
キルトとは、羽毛布団のマス目のこと。縦と横のマス目の数に合わせて、「4×5」や「5×6」と表 記しています。 マスが大きいほとカサを出すことはできますが、マスの中で羽毛が寄ってしまいやすくなります。羽毛が寄ってしまうと、ダウンがなくなった部分をあたためることができなくなってしまうので、マス目が多いものを選ぶと良いでしよう。
ただし、マス目が多すぎると側生地が重くなってしまうので、5×6のマス目を目安に選ぶと良いで しょう。
キルト部分にマチのある立体キルトの羽毛布団は、
羽毛が作る空気の層をマス目の中にしつかりキープして
冷気をシャットアウトしてくれるので、あたたかさを保ちやすくなります。